先に、正直に言います。私は、二人目を諦めた側の人間です。
だからこの記事は「こうすれば二人目を産めます!」という前向きなノウハウ記事ではありません。諦めた当事者だからこそ見えた「二人目を産めるかどうかの、本当の分かれ目」を、これから結婚相手を探す人に伝えたくて書いています。
私が二人目を諦めた理由
理由は、とてもシンプルで、とても現実的でした。
働きながら二人の育児をするのは、キャパオーバー。でも、仕事を辞めると金銭的に苦しくて育てられない。
この板挟みでした。もし仕事を辞めても金銭的に不安がなかったら、私は二人でも三人でも欲しかったんです。子どもが嫌いなわけでも、望んでいなかったわけでもありません。ただ、現実がそれを許してくれませんでした。
ひとつ、はっきりさせておきたいことがあります。これは、夫への不満ではありません。夫はよく協力してくれました。それでも、二人で働きながら二人の子を育てるのは、私たちのキャパを超えていたんです。つまり「誰かが悪い」という話ではなく、環境と現実の問題でした。

「産みたくなかったわけじゃない」——ここ、諦めた人みんなが抱えている気持ちだと思います。時間を取ればお金が足りない、お金を取れば時間が足りない。
「シッターを使えばいい」が通じない現実
こういう話をすると、「シッターさんや家事代行を使えばいいのに」と言われることがあります。
でも、それは都会に住んでいる人の話です。都会で使える環境の人は、どんどん使えばいいと思います。でも私のような地方在住だと、そもそもシッターさんの数が少なく、いつも予約がいっぱいで頼めないんです。
熱対応可のシッターさんとなるともっと少なくなります。
「サービスに頼ればいい」という言葉は、そのサービスが手の届く場所にある人にしか当てはまりません。ここは、地方で子育てするリアルとして知っておいてほしいところです。

地方に住むことを選んだのは自分なので自己責任と言われるとそれまでです…

これからは都会で充実したサービスを利用した子育ての方がいいのかも
二人目を産めるかの分かれ目は、この4つの環境
私の経験から、二人目を産めるかどうかは、夫婦の頑張りだけでは決まらないと痛感しました。土台になる「環境」が要ります。具体的にはこの4つです。
- ① 祖父母のサポート:近くに頼れる親がいるか。急な発熱やお迎えを頼めるだけで、負担は大きく変わります
- ② 会社の理解:時短・在宅・急な休みに理解のある職場か。制度があっても、使える空気かどうかが重要です
- ③ 病児保育の充実:子どもが熱を出したとき預けられる場所があるか。共働きの一番の壁がここです
- ④ 金銭的余裕:どちらかが働き方を緩めても暮らせるか。ここが崩れると、すべてが回らなくなります

どれも「夫婦の愛情」だけじゃどうにもならない、環境の話なんだね
見落としがちな鍵:二人で「どこに住むか」
ここで、意外と見落とされがちな視点をお伝えします。それは「どこに住むか」です。
先ほどの4つの環境を思い出してください。実は、そのうち3つは「住む場所」で決まってしまうんです。
- 祖父母のサポート→ 実家の近くに住めるかどうか
- 病児保育の充実→ 自治体によって差が大きい。手厚い市もあれば、ほとんどない町も
- シッターの有無→ まさに私が困った、都会と地方の差
つまり「誰と結婚するか」だけでなく、「二人でどこに住むか」も、二人目を産めるかどうかを大きく左右します。相手の地元に住むのか、自分の地元か、それとも二人とも縁のない土地か——これは後から動かしにくい、とても大きな選択です。

「相手選び」と同じくらい「住む場所選び」も大事。婚活中から、二人でどこに暮らすかを話せる相手だと安心です
お金やキャパが足りていても、”時間”で諦めることがある
私はお金とキャパの問題で二人目を諦めました。でも、まったく逆のパターンもあります。
それは、お金もキャパも十分にあるのに、「時間(年齢)」で二人目を諦めざるを得ないケースです。
結婚が遅れて、一人目を高齢で出産した場合。経済的にも余裕があり、育てるキャパもあるのに、二人目を考える頃には、年齢的に妊娠が難しくなっていた——そういう話を、よく聞きます。体力の問題もあります。
つまり、二人目を産めるかどうかは、環境(お金・場所・サポート)だけでなく、「いつ結婚して、いつ一人目を産むか」という時間にも大きく左右されるんです。
だからこそ、もし複数の子どもを望むなら——若いうちに婚活を始めて、早めに結婚することが、選択肢を広げる一番シンプルな方法です。婚活のスタートが早いほど、その後の人生設計に「時間の余裕」が生まれます。
もちろん、今から始める人が遅すぎるということはありません。ただ、早く動くほど、選べる未来の幅が広がるのは事実です。年齢と出産の関係は女性の結婚適齢期はいつ?にも詳しく書いています。

私はお金とキャパで諦めました。でも、時間で諦める人もいる。どの要因も、若いうちに動くほど避けやすくなります
もう一つの要因:夫婦の「意思」と「公平感」
ここまで環境や時間の話をしてきましたが、最後に、一番根っこにある要因をお伝えします。それは夫婦の気持ちの部分です。
二人目は、夫婦のどちらか(できれば両方)が強く望まないと、なかなか踏み切れません。「どちらでもいい」同士だと、大変さの方が先に立って、自然と一人で終わりがちです。
そしてもう一つ。一人目の育児で「私ばかり大変」という不公平感があると、「もう一人なんて、とても無理」となります。私自身、キャパオーバーで諦めた側ですが、もしそこに不公平感まで重なっていたら、二人目はもっと遠のいていたと思います。
私が考える、3つの解決策
これから家庭を築く人に、私なりの提案です。
- ① 妊娠前に「何人ほしいか」を、数字と時期まで具体的に話す
「いつか何人か」ではなく、「何歳までに何人」まで話すと、温度差が早く分かります。ズレていたら、そこから擦り合わせればいい。曖昧なまま進むのが一番危険です。 - ② 一人目の育児の分担を「見える化」して、偏りをなくす
どちらかに負担が偏ったまま二人目に進むと、負担は単純に倍になります。一人目のうちに公平な形を作れるかが、二人目を考えられるかの分かれ目です。 - ③ 強く望む側が、より多く担う覚悟を持つ
もし片方が特に二人目を望むなら、その人が育児や家事をより引き受ける。「望むなら、その分動く」という姿勢が、相手の不公平感をやわらげ、話を前に進めます。

二人目は「環境」だけじゃなく「気持ちの公平さ」も大事。どちらかが我慢する形だと、続かないんです
これから相手を探す人へ:そこまで見据えて活動を
ここが、この記事で一番伝えたいことです。
もし複数の子どもが欲しいと思っているなら、結婚相手を探す段階で、そこまで見据えて活動してほしいんです。
「好きになった人と結婚して、なんとかなる」で乗り切れる部分もあります。でも「子どもを何人持てるか」は、なんとかならないことが多い。だからこそ、交際中にこんな視点を持ってみてください。
- 相手は、家事育児を一緒に担う気があるか(丸投げする人ではないか)
- お互いの実家との距離や、頼れる関係か
- 相手の会社は、子育てに理解のある環境か
- 二人合わせて、どんな働き方なら子育てが回りそうか
そして何より、夫婦二人が協力し合えることが土台です。その上で、さっきの4つの環境が揃っていると、本当に心強い。逆に、夫婦の協力がないまま環境だけあっても、負担は片方に偏ります。詳しくは共働きなのに家事は妻ばかり?にも書きました。
まとめ
- 二人目を産めるかは、夫婦の頑張りだけでなく「環境」で決まる
- 鍵になるのは、祖父母のサポート・会社の理解・病児保育・金銭的余裕の4つ
- 「シッターを使えばいい」は、地方では通じないことも多い
- 複数の子どもを望むなら、相手選びの段階でそこまで見据えるのが、後悔しないコツ
- 土台は、夫婦二人が協力し合えること
二人目を諦めることは、決して悪いことでも、負けでもありません。私自身がそうです。ただ、これから選べる立場にいる人には、私と同じ後悔をしてほしくない。だから、相手を探すいまだからこそ、少し先の未来まで見て活動してほしいと思っています。
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