婚活をしていると、誰しも一度は言われたことがあるのではないでしょうか。「ちょっと高望みしすぎなんじゃない?」と。
この言葉、なかなかグサッと刺さりますよね。自分ではそんなつもりじゃないのに…と思う人も多いはず。でも、なぜ「高望み」と言われてしまうのか?その答えは、たいてい「相手の視点」が抜けていることにあります。
結婚は“片思い”じゃない。相手にも選ぶ権利がある
婚活において最も大事なことは、「相手からも選ばれている」という現実をきちんと受け入れることです。これは意外と多くの人が見落としがちです。
たとえば、「年収1,000万円以上」「身長175cm以上」「次男で家を継がない人」「外見が清潔で爽やか」「浮気しない優しい人」など…こうした条件をすべて満たすハイスペック男性を理想とする女性は少なくありません。でも、ちょっと考えてみてください。
そのハイスペックな彼が、「自分の人生のパートナー」としてあなたを選ぶ理由は何でしょう?
言い換えれば、“彼から見たあなた”は、彼にとって魅力的な存在でしょうか?
「自分は普通だから」と言いながら、相手にだけ特別を求めていないでしょうか?
何者でもない人と、ハイスぺが結婚する理由はない
ここで、婚活現場で見てきたエピソードを紹介します。
30代前半の女性Aさん。事務職で年収300万円、見た目も普通。家事は苦手で、趣味はNetflixを見ること。でも理想の男性は「年収800万以上で、できれば公務員か安定した会社員。見た目もそこそこ良くて、親と同居じゃない人」。Aさんいわく、「普通の希望です」と。
ところが、実際にそういった男性とマッチングしても、交際にはなかなか発展しません。「相手の反応が薄い」「やりとりが続かない」と悩んでいました。
一方で、同じく30代前半の女性Bさんは、年収も似たような水準ですが、料理が得意で、気配り上手。聞き上手で会話も丁寧。プロフィールには「一緒に頑張っていける関係を築きたい」と書いていて、相手のプロフィールもじっくり読んでからメッセージを送っていました。結果、年収900万円の誠実な男性と交際がスタート。半年後には成婚退会しています。
この差、何だと思いますか?
それは、Bさんは「相手に何を与えられるか」を考えていたのに対し、Aさんは「自分が何を得られるか」だけを見ていた、ということです。
ハイスぺ男性は、ただのスペックの塊ではありません。彼らは仕事が忙しく、プライベートの時間も限られている。だからこそ、癒される存在、価値観の合うパートナー、自分を理解してくれる人を求めているのです。
相手の「ニーズ」を考えると、選ばれる
婚活は、いわば「マッチングの世界」。企業が採用で人材を選ぶように、恋愛・結婚でも相手は「自分にとってのベストな相手」を探しています。
あなたが「この人いいな」と思った男性が、他の女性からも人気だとしたら、あなた自身はその中でどう見られているかを考える必要があります。
「見た目に自信がないから無理」とか「年収が低いから選ばれない」と思う必要はありません。大事なのは、“相手が求めているもの”をきちんと理解し、そこに自分がフィットしているかどうかです。
たとえば、忙しい男性なら「癒されたい」「仕事の理解がある人がいい」と思っているかもしれません。転勤が多い人なら「どこでも一緒に暮らしてくれる人」が理想かもしれない。相手のニーズを知らずに、「自分が望む条件」だけを並べても、それはただの“片思い”です。
自分にできることから、魅力を育てよう
「じゃあ、スペックがないと無理なんじゃ…」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
今すぐできるのは、「相手から見た自分」を客観的に捉え、魅力を一つでも増やすことです。料理を習ってみるのもよし、話し方や聞き方を学ぶのもよし。自分を磨いていく過程で、自然と「選ばれる力」がついていきます。
婚活は、自分を知り、他人を理解するための旅です。
「高望み」と言われないためには、自分自身の価値を上げると同時に、「相手にも選ぶ目がある」という視点を持つことが大切なのです。
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